人前に限らず、行儀よく過ごすことを自分に律していたり、礼儀作法を大切にしている人は、
他人の行儀悪さが目に入った時、注意しないまでも、ちょっとイライラしてしまうことがあるんじゃないかと思います。
私は食事中に口を開けたままクチャクチャ食べる人が苦手で、自分もそうならないように気をつけて生きてきました。
他人がそういう食べ方をしているのが見えたり聞こえたりすると、やっぱりちょっと不快な気分になって、
行儀悪いな・・・やめてほしいなぁなんて思っていました。
話はかわりまして、
先日、口からの食事が許された私は、食べられることと、食べ物のおいしさを感じることに喜びいっぱいで、
文字通り、幸せな気持ちを充分に噛み締めていました♪
ただ、その時の頭の中は、喜びが95%で、残る5%は咀嚼の難しさへの不安でした。。
舌の左側は神経がないので動きませんし、右側も2週間以上動かしていなかったので、手術前のようには自在に動きません。
今まで動かしていた半分の力で、舌的にはすごく長い期間のブランクがある状態でのリスタートでした。
皆様は普段食べるときに、どうやって噛み進めようかな?なんて考えたことはないと思うので、
なかなか想像しにくいかもしれませんが、咀嚼をしている時って、舌はとても複雑な動きをしているんですね。
食べ物の噛んでいない部分を舌の力で歯のある場所に移動させ、噛み終えたら、一旦口の空いている場所へ移動させる。
次のまだ噛んでいない部分を歯へ持っていって…
そうして少しずつ全体を噛み砕いたらやっと飲み込めます(…ってそんなことは分かりきってますね。。)
…これを何も考えずに自然と行えるなんて、今の私からしたら神業です!!皆様、神のわざを使えています!
ここから現在の私の口の状態を想像して頂くという過酷なパートになります。。
まず、口の左側は感覚も歯もなくて(下側5本抜歯)咀嚼には戦力外のため、右側のみに食べ物を入れます。
右側の噛む力は以前のままなので、一旦スムーズに噛み終えます。
ここからがたいへん。。
一旦噛み終えたもの達を口の前側や左側に移動させたいんですが、うまく舌を動かせないので、
どうしてもモゴモゴとして、口が開いたりしてしまいます。
弱い感覚でさぐりさぐりなんとか移動させ終えて、順番待ちしていたまだ噛めていない食べ物を歯に移動。
これを数回繰り返して、もう飲み込めるかな?というくらい噛んだつもりでも、噛み終えたという舌の感覚がまだつかめていないので、
噛み砕けていない感が残ります…(残不砕感?)
結局はえいっと飲み込むしかないんですが、毎回ちょっと不安なまま飲み込んでいる現状です。。
(実はこの大変さをアピールした内容↑は口に入れる量をごく少なくすれば解消することなんですが、
いつかは以前のような食べ方で食べるためのリハビリをしようということで、あえて難しく食べています!)
それで、今回、私は何を言いたかったのかといいますと…話は最初に戻りまして、
イヤでも仕方なくクチャラーになっちゃう人もいるんですよーということをお伝えしたかったのでした。
今後のリハビリによってどれだけ改善できるものかわかりませんが、私は食事中にイヤでも口が開いてしまう時があって、
どうしてもクチャクチャ鳴るようになってしまいました。
最初に申しました通り、私自身クチャラーを不快に感じていた張本人で、
世の中には私のような人がごく少数ながらいるということを自分が当事者になって初めて気づいたというお恥ずかしい話です。。
そもそもクチャラーに対して不快に感じる、感じない、人それぞれと思いますので、
もしも、以前の私と同じようにクチャラーと遭遇して不快に思うようなことがありましたら、
こういうパターンの人もいるんだったなぁと思い出していただいて、不快感が少しでも軽くなったら嬉しいです♪
もちろん私は自分が当事者なので、もう他人様を不快に思うようなことはありません。たぶん。
コメントを残す